今日のテーマは 金属 見分け方 です!
また,このページでは,密度の求め方,密度の意味について勉強していくよ。
金属 見分け方
上にある金属が何の金属かを見分けるにはどうすれば良いだろうか。
色で見分ける。
確かに,銅は赤色をしているので,見分けることができる。
でも,金属には塗装をしているものも多いので,色ですべてを見分けるのは難しい。
重さはどうだろう。鉄は重く,アルミニウムは軽い。
でも,体積が違っていたら?
この場合だと,アルミニウムが鉄よりも重くなってしまうね。
ということは...
体積を同じにして質量を比較すればどうだろう。
そう,実はこれが正解なんだ!
次の章で詳しく説明していくよ。
密度
実は,物質は,それぞれ単位体積(ほとんどの場合(1cm3))あたりの質量が決まっている。
そのため,比較したい物質を単位体積(1cm3)にそろえて質量をはかると,何という物質かを見分けることができる。
そして,この単位体積あたりの質量のことを「密度」と言う。
「密度」は物質に固有の値なんだ。(以下を参照。)
密度…単位体積あたりの質量のこと。
(※単位体積は多くの場合(1cm3)で表す。)
単位はg/cm3(グラム毎立方センチメートル)。
実際に計算してみよう。
【例題】
密度による金属の区別
① 金属それぞれの質量をはかる。
② 金属それぞれの体積をはかる。
体積をはかるときはメスシリンダーをつかう。
ⅰ)液体を入れ,体積を読む。(下は50ml)
ⅱ)物体をメスシリンダーの中に沈め,目盛りを読み取る。(54.3ml)
ⅲ)ⅰとⅱの目盛りの差が物体の体積となる。
54.3mlー50ml=4.3ml
③ 結果を表にまとめ,測定した質量と体積から密度を求める。
38.18÷4.3=8.87g/cm3…..
④ 求めた密度と下の表の値を比べて,どの金属と近いか調べる。
一番近いのは「銅」!!
密度と浮き沈み
液体中で物体がうくか,しずむかは液体と物体の密度の大小で決まるんだ。
つまり,物体の密度の方が小さければうく,大きければしずむ。
例
〇液体の水(密度1.00g/cm3)に氷(密度0.92g/cm3)を入れると物体(氷)の方が密度が小さい
ので,物体(氷)はうく。
〇液体のエタノール(密度0.79g/cm3)に氷(密度0.92g/cm3)を入れると物体の方が密度が大きい
ので,物体(氷)はしずむ。
〇液体の水銀(密度13.55cm3)に鉄くぎ(密度7.87cm3)を入れると物体(鉄くぎ)の方が密度が小さい
ので,物体(鉄くぎ)はうく。
ちなみに,
もののうきしずみは,液体と液体,気体と気体の間でも起こるんだ。
以上で,金属の見分け方についての説明は終わり!
金属は「密度」を求めることで見分けることができるんだね。